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Murauchi
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2024.12.25車種・新車情報
BMWの歴史を徹底解説!成り立ちから歴代モデルまで丸わかり!
BMWは100年近い歴史を持ち、外車メーカーとして世界的に知名度が高いです。しかし、最近BMWに興味を持った人にとっては、BMWの成り立ちや歴代モデルを把握するのが難しくなっています。そんな方に向けて本記事では、BMWの成り立ちなどの歴史を徹底解説します。歴代モデルの基本情報もまとめているので、BMWの理解をより深めたいと考えている人は参考にしてみてください。
BMWは「駆け抜ける歓び」をスローガンに掲げる自動車メーカー
BMWは「駆け抜ける歓び」をスローガンに掲げる、プレミアムブランドの自動車メーカーです。100年近い歴史を持つ企業であり、BMWというブランドの信頼感は他の自動車メーカーとは一線を画しています。BMWの車両の特徴としては、「キドニーグリル」という独自のフロントグリルを採用していることが挙げられます。キドニーグリルは従来のフロントグリルよりも幅の広い網目が特徴です。1933年に発売されたBMW 303から脈々と引き継がれたデザインであり、今もBMWの象徴としてドライバーの憧れの的になっています。
BMWの正式名称
BMWの正式名称は「Bayerische Motoren Werke」であり、読み方は「バイエリッシュ・モトーレン・ヴェルケ」です。ドイツ語でバイエルン州のエンジン工場を意味しています。それぞれの単語の頭文字を略してBMWと呼ばれており、自動車に詳しくない人でも一度は名前を聞いたことがあるほどの世界的知名度を誇っています。
ロゴの由来
BMWのロゴは航空機のプロペラからデザインされています。また白と青の配色は、BMW誕生の地ドイツ・バイエルン州の色です。BMWのロゴは今まで6回変わっており、現在のデザインは開放性と明確性をテーマにしたロゴになっています。
BMWの歴史
BMWは100年以上前からの歴史を持つ世界的な老舗企業です。戦争や不況などさまざまな出来事を乗り越え、2020年代でもいまだ衰えることのない一流ブランドとして成長しています。ここでは、創業家から2000年代にわたるBMWの歴史を、4つのターニングポイントに分けて解説します。
航空機用エンジンメーカーとして誕生
BMWの創業は1916年まで遡ります。ドイツ人技術者のグスタフ・オットーが、バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社(バイエルン航空機製造株式会社)として設立したことが始まりです。航空機エンジンをメインに製造しており、当初は自動車関連の開発は行っていませんでした。しかし、航空機エンジンの開発で培われた経験は、後に開発することになる自動車の高い技術力に繋がっています。
バイクメーカーとして自動車業界に挑戦
航空機のエンジンメーカーとして成長していたBMWですが、第一次世界大戦でドイツが敗戦した影響で、航空機エンジンの開発・製造を禁止されます。そこでBMWは航空機のエンジン開発事業の代わりに、バイク製造業に進出し始めたのです。その後、1923年に第1号のバイク「R32」を製造するなど、バイクメーカーとして再スタートを成功させました。
戦争がきっかけで操業停止に追い込まれる
バイクメーカーとして事業を拡大していたBMWですが、BMW初の4輪モデル「Dixi 3/15PS」をきっかけに自動車にも進出し始めます。しかし、第二次世界大戦の開始をきっかけに禁止されていた航空機開発が解禁されます。BMWと分社化された航空機部門は後にメッサーシュミット社と合併し、「メッサーシュミット」に改称されました。メッサーシュミットは戦闘機開発を支え続けましたが、第二次世界大戦でもドイツは敗北してしまい、BMWは3年間の操業停止処分を受けることになりました。
自動車開発をきっかけに世界的なブランドへ
操業停止処分に陥り、倒産寸前の危機に瀕していたBMWでしたが、モノコックボディを使用した小型車、1500シリーズのヒットを機に業績を回復させました。さらに1500シリーズの誕生をきっかけに、02シリーズなど数々のシリーズをヒットさせ、BMWは「走り」を楽しむスポーツサルーンという地位を確立したのです。
BMWの歴代モデルを一挙紹介!
BMWは1928年にアイゼナハ車両製作所を買収し、自動車産業に進出してから数々の名車を開発してきました。ここでは、BMWの歴代モデルをまとめて解説します。各モデルの強みやエントリー価格もまとめているので、どのモデルを購入しようか迷っている人も参考にしてみてください。
1シリーズ
1シリーズは高い技術力とデジタルサービスを搭載しながらも、コンパクトなサイズを実現しているモデルです。狭い道路でも問題なく走行できるサイズ感なので、日本でも多くの愛用者がいます。1シリーズのエントリー価格はNew 120で、4,780,000円です。
2シリーズ
※画像は2シリーズクーペです。
2シリーズはスポーティなデザインで実用性の高い機能、サイズを意識したモデルです。使いやすいサイズ感を意識しながらもより力強い走りを実現しています。1シリーズクーペの後継にあたる2シリーズクーペの価格は6,100,000円です。
3シリーズ
3シリーズはBMWの主力モデルで、使い勝手の良い機能と端正なデザインが両立しているセダンタイプのモデルです。多彩なバリエーションのグレードが展開されているので、ドライバーのライフスタイルにあった車種を選びやすい点が魅力といえます。3シリーズのエントリー価格はNew 318iで、6,440,000円です。
4シリーズ
4シリーズは3シリーズの設計をベースに、よりラグジュアリーにデザインや使い心地を仕上げたクーペタイプのモデルです。スポーティな走行性能を持ちつつも、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出しており、高いレベルで機動性と高級感を両立しています。4シリーズのエントリー価格はNew 420i クーペで、6,940,000円です。
5シリーズ
5シリーズはBMWシリーズの中で最も長い歴史を持つ、伝統ある見た目が特徴のモデルです。長距離ドライブに適したモデルであり、心地よく長時間運転できるようなテクノロジーが多く詰まっています。5シリーズのエントリー価格は523iで、7,980,000円です。
6シリーズ
6シリーズは2003年に5シリーズのクーペバージョン、2017年からは5シリーズのグランツーリスモバージョンとして販売されたモデルです。2023年に発売が終了してしまったシリーズであり、新車を所持している人が少ない車種になっています。2024年時点では6シリーズに関する公式からのアナウンスは何もないため、今後どのようなモデルが発売されるか楽しみなシリーズだといえるでしょう。
7シリーズ
7シリーズはBMW内でフラッグシップモデルに位置するシリーズで、最高級のデザインと機能を搭載しているセダンタイプのモデルです。「駆け抜ける歓び」を体現した造りになっており、快適な車内空間と機動性はドライバー憧れの的だといえるクオリティになっています。7シリーズのエントリー価格は740iで、15,980,000円です。7シリーズの詳細情報については「BMW 7シリーズのサイズを徹底解説!モデルごとの特徴や価格も紹介!」の記事をご覧ください。
8シリーズ
8シリーズは2018年に復活を果たした、大型のボディながらも抜群の機動力を誇るモデルです。ダイナミックな運動性能とハンドリング性能を誇る高い技術力が集約したモデルであり、高級感を醸しつつもスポーティな印象を与える設計になっています。8シリーズのエントリー価格は840i クーペで、13,580,000円です。
Xシリーズ
XシリーズはBMWがプレミアムSUVをコンセプトに設計したモデルです。X1からX7までさまざまなラインナップが展開されており、ファミリー層にも人気の車種となっています。Xシリーズのエントリー価格はNew X1 sDrive18iで、5,400,000円です。X1シリーズについては「BMW X1のサイズを解説!X1のモデルラインアップも紹介!」の記事で詳細に解説しているので、気になる人はぜひ確認してみてください。
Mシリーズ
Mシリーズはボディやエンジン、機能性を最大限までチューニングしたモデルです。他のシリーズでは味わえない機動力が魅力であり、市販車で最大スペックの加速性能やエンジンパワーを誇ります。Mシリーズのエントリー価格はNew M2で、9,980,000円です。
Zシリーズ
ZシリーズはBMWが設計するオープンカータイプのモデルです。2024年時点ではZ3の後継にあたるZ4のみが展開されています。他のシリーズにないプロポーションで、スポーツカー好きにはたまらないシリーズだといえます。Zシリーズのエントリー価格はZ4 sDrive20iで、7,760,000円です。
iシリーズ
iシリーズはBMWが設計する電気自動車タイプのモデルです。2020年に入って多くのモデルが展開されているシリーズであり、化石燃料を使用せずに環境にもやさしいなど、独自の強みを持っています。iシリーズのエントリー価格はiX1 edrive20で、6,500,000円です。
BMWの歴史にまつわるよくある質問
ここでは、BMWの歴史にまつわるよくある質問をQ&Aで解説します。
BMWジャパンに関する質問もピックアップしているため、気になる人は最後までご覧ください。
BMWの本社はどこにあるの?
BMW AGの本社はドイツのミュンヘンにあります。なお、子会社のBMWジャパンは東京都港区に本社があります。
BMWジャパンの社長はだれ?
2024年時点のBMWジャパンの社長は長谷川 正敏氏です。2023年1月1日から現在まで在職しています。
BMWグループの傘下にはどんな企業があるの?
BMWグループの傘下企業は、ミニ(MINI)とロールス・ロイス・モーター・カーズ(Rolls-Royce Motor Cars)です。子会社には、BMWモトラッド(BMW Motorrad)とBMW Mがあります。
まとめ
本記事では、企業の歴史を中心にBMWの魅力について解説しました。長年エンジンに関する事業を展開してきたからこそ、BMWは高い技術力と機能性を持つ車の開発を得意としています。また、歴代モデルも紹介しましたが、シリーズによってサイズや特徴が違うので、自分のライフスタイルにあったモデルを探してみましょう。BMWに興味を持った人は、BMWの正規ディーラー村内外車センターにお気軽にご相談ください。